【記憶術の方法@ガイド】 - 効果的なやり方とは?

記憶術に関するウンチク

西洋式記憶術

西洋においては、近代的な合理性を追求する手段として記憶の研究が重ねられてきました。

いかに短時間で効率的かつ膨大な記憶法が編み出すことが出来るかを競うようになり、その精度とボリュームこそが、記憶術の全てだと考えるように至ったわけです。

その典型例が、現代においても、記憶術を語る上で、必ずと言っていいほど引き合いに出される、“円周率の小数点以下の桁数”の暗記量へのチャレンジです。

無限に果てることなく、延々と続く円周率の小数点以下の数字は、最新鋭のコンピューターの情報処理速度を比較する上での有効な指標となっているほどですから、それを人間の記憶力を測定する指標として活用する理屈は理解できます。

それゆえ、「ギネスに挑戦!」と、毎年のように、その暗記の桁数に新記録に挑む挑戦が行われているわけですが、実は、ここには私たちが陥りやすい矛盾があるのです。

それは、 “目的と手段の転倒”ということです。

言い換えれば、「記録」のための「記憶術」であり、たしかにその記録自体は凄いものですが、実用性という観点からいえば、それが日常生活にどれだけ役立つのか?と疑問を感じざるを得ません。

実際、こうしたイベントや記録を誇示する行為自体が目的となり、記憶術を見世物に貶めている面があることは否めないでしょう。

このように、西洋人は記憶術を“情報処理をするための道具”の一つだとみなした結果、本来の目的から逸脱し、目的への「プロセス」自体が「目的化」してしまっているのです。

それゆえ、現代に伝わる「記憶術」の流派においても、結論的にいえば、海外にはさほど有効とされるモノは見当たらず、私たち日本人にとって、最も使いやすいと感じられる記憶術は、やはり、日本人が独自に考案したものとなっているのが実情なのです。



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